人は鬼にはなりきれない

 前々回のブログの記事で「共感、思いやり、愛について、女性の方が深く理解しています」と書きましたが、男性も人生経験を積む中で少しづつそれを学びます。

 勝利の喜び、敗北の悔しさ、苦しい時の他者から助け、悲しい時の他者からの慰めなど、さまざまな経験を積むことによって共感力も増し、人を愛することの重要性を知り、涙もろくなります。
 
 棋士羽生善治は1996年に史上初の7冠を達成し、国民栄誉賞を受賞しました。

 その鬼のように強かった羽生九段が今年の名人戦順位戦ではA級からの降級しました。

 羽生結弦北京オリンピックでは金メダルを取れませんでした(取ろうとしなかった?)。

 勝負の世界で生きている、鬼のように強い人でも勝ち続けることができないのは何故でしょうか?体力的な衰えもあるかもしれませんが、僕が考える一番の理由は、人間は誰しも魂の中におり、魂=愛であると考えるからです。
 
 どうしても長く生きてくると「愛である魂」がだんだん表に出てきて、相手を思いやってしまい、勝つことに抵抗し、鬼のように強い人でもだんだん勝てなくなるような気がします。

 いずれにせよ、人は鬼にはなりきれないのです。