休止を休止し、また休止します

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 2022年6月25日『IPPON女子グランプリ』が放送され、女性のみによる大喜利対決が行われました。

 その中で「『IPPONグランプリ』全27回の出場者は延べ270人、その中で女性芸人はたったの7人、決勝出場は0、はたして女性は大喜利が苦手なのか」という疑問が語られました。

 「『IPPONグランプリ』全27回の出場者は延べ270人、その中で女性芸人はたったの7人、決勝出場は0」という事実が意味するのことは何なのかについて、僕なりの考えを書きたいと思います。

 『IPPONグランプリ』は『優勝者』を決める大会です。『M-1』も『優勝者』を決める大会で、優勝者はすべて男性です。将棋の世界でも今のところ、今まで女性のプロ棋士はいません。

 理由はいくつか思い当たります。まず文化的な理由です。少女漫画と少年漫画を読み比べてもらえれば分かります。少年漫画は少女漫画よりも「勝者」をカッコよく描く物語が数多くあります。少年漫画だけでなくゲーム、アニメ、映画なども、そうした物語が数多く作られてきました。

 マスコミはスポーツのなどの「勝者」を褒め称えます。学校も「勝者」になるよう教育します。

 強くたくましく「勝者」である男性のほうが女性にモテます。「勝者」はお金を多く稼げます。

 そういった様々な場所や人々の観念により、男性の中には「勝者に対する羨望」「勝者になりたいという欲求」「勝利に対する執念」といったものが生まれ、育ち、大きくなります。

 ですので、『IPPONグランプリ』にしろ『M-1』にしろ過去に女性が優勝できなかった一番の理由は「勝利に対する執念」の違いであると僕は思います。

 個人差があり、あくまで一般論ですが共感、思いやり、愛について、女性の方が深く理解しています。女性の特徴を歴史的にみた時、子を産み育てるという役割が今までありました。共感、思いやり、愛は子供を育てるのに重要です。それがなければ人類も今のように発展しなかったでしょう。共感、思いやり、愛が「勝利に対する執念」を弱めるのです。

 滝沢カレンは『IPPON女子グランプリ』の決勝で箕輪はるかに負け優勝は逃しましたが、とても大会を楽しまれていました。滝沢カレンは大会を楽しんだという点では優勝者です。神田愛花もルールを無視し番組を盛り上げたという点では優勝者です。参加した8名が全員が優勝者です。「みんなちがって、みんないいい」金子みすゞの言葉を思いだしました。『IPPON女子グランプリ』は男性のみの『IPPONグランプリ』に負けず劣らず、すばらしい大会でした。
 
 「『IPPONグランプリ』全27回の出場者は延べ270人、その中で女性芸人はたったの7人、決勝出場は0」が意味するのは、「女性は大喜利が苦手ではないが、勝敗がかかると勝利に対する執念が強い男性に負ける場面が多いからである」と結論づけられます。より大きな文脈で考えると、そうなるのは男女の優劣ではなく、男女の差異、違いによるものなのです。

 話が変わります。最近ニュースなどで中国が台湾に武力侵攻するのではという懸念をよく耳にします。僕が思うのは、中国側が平和的な方法ではなく武力を使って中国と台湾を一つにするのであれば、それは「われわれ中国の政治制度の方が台湾より劣っているからです!」と宣言するに等しいと思います。中国の政治制度の方が台湾より優れたものであると信じているのならば、武力行使をしなくても、台湾の方から「一つにならせてくださいと」言ってくるのを待てると思います。ですので中国は台湾の方から一つにならせてくださいと言ってもらえるような「良い国」を造っていただきたい。そうなればどの国も台湾と中国が一つになることを止めません。世界が祝福します。

 それとロシアとウクライナの戦争についてです。僕は少し前までウクライナの勝利を願っていました。ですが、あまりウクライナが勝ちすぎると、ロシアの核使用の懸念が高まります。また世界的にみると戦争の影響で穀物価格が高騰し、飢餓の拡大が懸念されています。

 ウクライナ人の苦しみを考えると安易な事は書けません。どうなったら勝利なのかは難しい判断ではありますが、一日でも早く停戦が合意されることを祈ります。南無神仏法華経成