平和的な統一を願う

 僕は今年のロシアのウクライナ侵略が起こる前までは、中国は台湾を武力で併合することはないと考えていました。中国が台湾を武力侵攻することで当然多くの中国人が死にます。それによって生じる中国国民や世界経済に与える悪影響は甚大です。そう考えて「武力侵攻はしない」と考えていました。

 ですがロシアのウクライナ侵略を見て、今では「中国が台湾へ武力侵攻することもあるかも」と考えるようになりました。

 中国が台湾への武力侵攻を決断するとしたら、その一番の理由は台湾の人々の中で独立勢力の声が大きくなった場合です。

 アメリカの政府関係の政策立案者の中で「もし中国が台湾に武力行使してきたら、世界に与える影響は大きく、戦場以外でも世界経済の悪化で餓死などの死者が増えるだろう。だがアメリカはエネルギーも食料も自給自足可能だ。それに戦場から離れている。もし中国がアメリカに核攻撃すればアメリカも中国に核攻撃する。そうなれば世界は終わる。つまり中国はアメリカに核攻撃はできない。中国と台湾の戦争により、中国は疲弊し、戦場に近い日本もそれに巻き込まれれば、GDPが2位と3位の中国と日本の国力は落ちる。そうなれば、第二次世界大戦後や冷戦後のアメリカのように、アメリカは超大国として世界の覇権を握り続けることができる。ある程度アメリカにも被害はあるが、ある程度の犠牲はしかたない。よし、台湾の独立派の声が大きくなるよう、台湾と中国が武力衝突した時、アメリカは台湾に援助するということを大統領に言わせていこう。表向きは民主主義と自由を守るためと言っておけばいい。台湾の独立派の声が大きくなれば中国は台湾に武力侵攻するだろう。そのほかにも米国の軍艦を台湾の周りにどんどん派遣して中国を煽るのだ。偶発的な事故が起こり、それがきっかけで武力衝突がおこるかもしれない。中国もロシアと同じ運命をたどらせてやる。アメリカの時代はつづくのだ」と考える人がいなければいいのですが。

 とにかく台湾の方々は「台湾独立」ということを口に出したり、ネットに書き込んだりしないほうがいいと思います。

 そのほかにも中国が台湾に武力侵攻を決断する理由はあります。現在のゼロコロナ政策や、不動産バブル崩壊などで経済の悪化し国民の不満が大きくなった場合、その不満が政府に向かないよう、国民の目をそらすために台湾に武力侵攻する可能性を僕は恐れています。過去にそういった手段に頼った為政者もいます。

 習近平国家主席が国民のことよりも権力保持を優先する人だとは考えたくないのですが・・・。

 日本にできることは、軍事的な抑止力も重要ではありますが、今は「日本は一つの中国を支持しますので、台湾に手荒いことはしないでください。手荒いことをしたら中国も日本も世界も大変なことになります。台湾も納得するようなかたちでの平和的な統一をおねがいします」と言っていくしかありません。