アメリカ文化の懐の深さ

 僕はアメリカ映画の『プラトーン』(監督オリバー・ストーン 1986年)を30年以上前に観ました。『プラトーン』はベトナム戦争の映画で、アメリカ兵がベトナム人におこなった残虐行為も描かれていました。

 戦争や残虐行為はない方がいいに決まっていますが、残虐行為が起こってしまった後どう対応するのかは、国によって違ってきます。残虐行為は恥ずべき行為で、多くの国々はそれを隠してしまいます。

 日本人も日中戦争では中国人にひどいことしたと、中国戦線に行かれていた方から直接聞いたことがあります。ですが、日本文化の中では『プラトーン』のような映画はつくられませんでした。ですが、アメリカ文化はベトナム戦争で行われたアメリカ兵の残虐行為を映画にしました。真実を明らかにすることにより、人々はそこから学ぶことができます。

 アメリカの連邦議会乱入事件の後、ペロシ下院議長殿に宛てた「『憲法修正第25条』発動を拒否するペンス副大統領の書簡」を読みました。この書簡からはペンス副大統領のトランプ大統領に対する忠義と、アメリカ合衆国に対する忠誠が読み取られ、非の打ち所がない内容です。他のペンス副大統の言動を合わせてみると、ペンス副大統領は高潔の士であることが分かります。ペンス副大統がトランプ大統領のよい所を取り入れていったら、今後行われるの大統領選挙で有力候補になられるかもしれません。

 僕は『プラトーン』やペンス副大統領からアメリカ文化の懐の深さと良心を感じました。自由の女神の掲げる松明は、まだまだ燃えつづけることでしょう。

※2021年1月18日にブログの記述を加筆しました。