クソまみれでもいいんだ

詩ができました。

クソまみれでもいいんだ

最新のAI
幸せまでの最短距離を教えてくれるアプリ
そんなものはスマホごとぶち壊す
きみが誕生日にくれたスニーカーを箱からだそう

油層
液層
分泌型ルチン
ぼくが知りたいのは涙の成分なんかじゃない
手をつなごう

食事の時もスマホをいじっていたきみ
蟹鍋の時はスマホをいじらず
ハムスターみたいにほっぺをふくらませて
何度も「おいしいね」って

人に迷惑ばかりかけてきたぼくは
どうせろくな死に方はしないだろう
たとえぼくが便器に倒れこんで、
そのままクソまみれで死んでいくとしても
あの日きみがぼくに流してくれた涙
最後にその記憶だけあればいいんだ
その記憶を握りしめていたいんだ