いろいろな角度から楽しめます

 昨日放送された『こっち向いてよ向井くん』を観ました。

 飲食店の店主で主人公の義理の弟役の岡山天音。昨日の放送の中で岡山さんが主人公に酒のつまみを配膳する場面で、箸をそろえて出す所作が、飲食店をやっている人がやるであろう自然な所作でした。岡山さんは以前、飲食店で働いたことがあるのか、役作りで勉強したのか、はたまた演出家の指示かはわかりませんが、役作りの細かさに感動しました。

 『こっち向いてよ向井くん』は喜劇性と、ドキュメンタリー性(価値観のぶつかり合いと調整を繰り返しながら自己を拡大させていく所を、主人公を中心に細かく丁寧に描いている)を絶妙なさじ加減で混ぜ合わせ、いろいろな角度から楽しめる良質な娯楽作品です。