※『スターウォーズ』シリーズのネタバレを多く含みます
ダース・ベイダーが聞く子守唄
寝床に横になりながらダース・ベイダーは考える
かつての師であるオビ＝ワンを倒すことができたが
惑星オルデランを破壊したデス・スターが
反乱軍に破壊された
「自分のしたことが自分に返ってくる」
という宇宙の摂理にデス・スターも抗えなかったか
オルデランを離れていて生き残ったオルデランの者達の嘆きを感じる
私も妻や母を失う悲しみを知っている
まさか皇帝陛下がオルデランの破壊を許可するとは
今まで皇帝陛下に従い
帝国のために
ダース・ベイダーと名を改め反乱軍を鎮圧してきたが
皇帝は度を越してしまった
皇帝を今の地位に留めておいてよいのか・・・
だが皇帝は強靭だ
私には太刀打ちできない
眠りにつきながらダース・ベイダーは微かな記憶を手繰り寄せる
母に抱かれた温もり
母の子守唄
「息子よ！力を貸してくれ
皇帝の暴虐を止めるにはお前の力が必要だ」と言った方がよかったのか
息子との戦いを終えた夜
眠りにつきながらダース・ベイダーは微かな記憶を手繰り寄せる
母に抱かれた温もり
母の子守唄
皇帝は死に私の命も尽きようとしている
だが息子が私をアナキン・スカイウォーカーに戻してくれた
恩に着るぞルーク我が息子よ
ルークの成長をパドメにも見せたかった・・・
薄れる意識の中でアナキン・スカイウォーカーは母に抱かれ
母の子守唄を聞き
安らぎの中にいた
