お笑いといじめについて

 2021年11月24日に放送された『水曜日のダウンタウン』「落とし穴に落ちたのに一向にネタばらしが来ないまま日が暮れたら正気じゃいられない説」の内容が芸人さん達に対するいじめなのかどうか、まじめに考えてみました。

 まず、いじめの定義についてです。

    1.本人がどんなにがんばってもすぐには直らないことを言った時です。例えば、家族の悪口、例えば、体のことです。
   2.長く(1週間ぐらい?)いやなことをされたときです。
   3.たくさんの人数に1人や2人がいやなことをされたときです。
   4.力の差があって、強い方が弱い方にいやなことをしたときです。
   5 .ひどいやり方をしたときです。
https://edupedia.jp/article/53233f85059b682d585b5ae1

 このいじめの定義だと2021年11月24日に放送された『水曜日のダウンタウン』の内容はいじめにあたります。

 ですが、このいじめの定義は子供には当てはまりますが、大人、特にお笑いを職業としている方の場合少し違います。

 お笑いを職業としている方がいじめに当てはまる場合は、5つの定義の前に「本人の意思に反して〇〇〇〇」となります。お笑いの場合、一見いじめに見えるような行為でも、人を笑わすために一見いじめに見えるような行為を自分から受けにいく場合があるからです。表面上は笑いのため怒ったり苦しんでいるように見せることもあります。この場合いじめとはいえません。

 ビートたけしは以前、ご本人の意思で大きな鉄板の上にご本人がロープで吊るされ焼き肉を焼いていまいました。ロープはたけし軍団が、たけしさんの体が時々熱々の鉄板に当たるよう操作していました。

 明石家さんまは若いころ『おれたちひょうきん族』で拷問を受けるかのようなゲームをご自分の意思でされていました。

 所ジョージはご自分の意思で変な虫を食べていました。

 ダウンタウンは10年以上ご自分たちの意思で年末にお尻を叩かれ続けました。

 これらはいじめでしょうか?

 穴に落とされ放置された5人はドッキリ企画が本当に嫌なら、ドッキリ企画に出演したくないと言えたはずです。『水曜日のダウンタウン』の非人道性を知らない芸人さんはいないでしょう。『水曜日のダウンタウン』はダメと、以前からマネージャーに言っておくことができたはずです。さらにいえば芸人さんたちは他の職業を選ぶこともできたはずです。なぜ芸人という職業を選んだのでしょうか?なぜ過酷な現場で体を張るのでしょうか?

 人を笑わせたいからです。

 「落とし穴に落ちたのに一向にネタばらしが来ないまま日が暮れたら正気じゃいられない説」に出演されたパンサー尾形 、ニッポンの社長・ケツ 、 蛙亭・中野 、チャンス大城コロコロチキチキペッパーズナダル は多くの人々の笑顔のために、過酷な現場で体を張って戦った、お笑い界の勇者達です!

 ただ『水曜日のダウンタウン』のスタッフと僕が頭がおかしいのは間違いありません。

 ※2021年12月16日に記述の内容を一部変えました。