歌の力

池上彰が聞く 韓国のホンネ』(池上彰著 朝日新聞出版)を読みました。少し引用します。

2019年2月、久しぶりに韓国を取材で訪れました。(略)ソウルでは毎週水曜日の昼、日本大使館が入るビルの前に建てられた「少女像」の前で、「元慰安婦に対し謝罪を求める」集会が開かれています。(略)集会が終わったところで、参加していた女性に話を聞きました。「日本の歴代の首相が、元慰安婦の女性たちに謝罪の手紙を送っていることを知っていますか?」これを聞いた女性の驚いた顔は印象的でした。目を大きく見開き、絶句しました。まったく知らなかったのです。

 その女性だけでなく「謝罪の手紙」のことを多くの韓国人がご存知ないのでしょう。ですが、韓国併合から現在に至る韓国の歴史を知っている日本の若者も多くはないと思います。

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 Stray Kidsの美しい歌声。繊細と重厚、激しさと静けさ、それらの相反する二つものが見事に調和しています。引き込まれ聞き入ってしまいます。Stray Kidsの歌声は僕の意識の深い深いところに触れ振動させます。

 韓国国内の市場が小さいので、Stray Kidsも海外に進出し、日本語で歌ってくださっていますが、もし日本が第二次世界大戦後分断され、朝鮮半島が分断されなかったら、日本の歌手が朝鮮語で歌を歌っていたことでしょう。僕は「西日本人」だったかもしれません。

 そういうことを考えながら、このミュージックビデオを視聴していると、Stray Kidsの歌声がより僕の魂に響いてきます。