新しい感情

 感情は多種多様です。愛情、怒り、不安、喜び、悲しみ・・・。これらの感情は、時には愛情と不安が同時に起こったり、喜びと悲しみと怒りが混ざりあったり、またそれぞれに濃淡や揺れ動きがあります。それにより、感情の種類は膨大で、言葉になっていない感情、言葉にできない感情も膨大にあります。

 詩作の特徴の一つは、そのような言葉になっていない感情、言葉にできない感情、それらのまわりにある思いを、言葉を使い簡潔で独創的に表現しようとする試みです。

 1月21日に放送された『関ジャム 完全燃SHOW プロが選ぶ年間マイベスト10 曲 後半戦』で紹介されたTOMOO さんの『Grapefruit Moon』を聞きました。

 

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この歌詞は、僕がこれまでに味わったことのない感情を味合わせてくれます。言葉を使い簡潔に表現された独創的な詩は、聞く側からすれば新しい感情を創造する装置とも言えます。作者の独自性がそれを可能にするのです。

『M-1グランプリ』の審査員の性別について

  昨年の『M-1グランプリ』は、令和ロマンが優勝し、ヤーレンズが準優勝しました。決勝では、令和ロマンに4票、ヤーレンズに3票が投じられました。ヤーレンズに票を投じた審査員のうち2名は女性でした。7名の審査員のうち女性は2名でした。つまり、女性審査員全員がヤーレンズに投票したことになります。

 令和ロマンの優勝は素晴らしいものであり、その優勝に異議を唱えるつもりは全くありません。令和ロマンはめちゃめちゃ面白いです。しかし、もし審査員に女性が4名いたとしたら、優勝者が変わっていたことも考えられます。

 おもしろい男性はモテますが、おもしろい女性がモテるとは限りません。そういった要因もあり、現在、女性芸人より男性芸人の方がかなり多く、その結果、審査員も男性の方が選ばれやすいのかもしれません。

 しかし、視聴者の約半数は女性です。視聴者の立場からすると、審査員7名のうち3~4名を女性にした方が、より納得できる優勝者が選ばれると思います。

 昨年の審査方式(7名の審査員で、初めは採点方式で、決勝はおもしろいと感じた人を選ぶ)を継続するのであれば、隔年で女性審査員と男性審査員の比率を変更することを提案します。そうすることで、より多くの視聴者に受け入れられ、長寿番組となる可能性を高められると考えられます。

 僕が審査員に推す女性は、山田邦子海原ともこくわばたりえ野々村友紀子西川ヘレンです。

月に帰らなかったかぐや姫

 バカリズム脚本『侵入者たちの晩餐』。おもしろかったです。バカリズムの鋭い観察眼によって描写される、登場人物の言動の説得力に引き込まれました。菊地凛子の演技もすばらしい。

 多才なバカリズムですが、『クイズ☆正解は一年後2023』に出演されていました。

 番組内で「インスタBINGO」というクイズがありました。内容はBINGOカードのマスに書かれたお題を自分込みで撮影して、番組公式インスタグラムにアップするというものです。

 マスは25マスあって、お題は「牛宮城」「やなせたかし記念館」「¥777のレシート」「山田邦子」「虹」「ガリガリ君当たり棒」「最北」等25マスありました。

 「有吉弘行バカリズムおぎやはぎ」のチームは真ん中の「最北」こそ開けなかったものの、その他の24マスは開いていました。有吉弘行おぎやはぎはマスを開けるために、たくさんの画像をアップしていました。

 バカリズムはインスタグラムにアップするために、個人的に高知県やなせたかし記念館に一人で行かれたそうです。第一線で活躍される方はどんな仕事も全力で行うのですね。

 もしバカリズムが『かぐや姫』の物語の中にいたら、かぐや姫の無理難題にも答え、かぐや姫とクリスマスイブに結婚されていたことでしょう。

広島の星

 昨年の紅白歌合戦の司会をやられた有吉さん。

 『内P』で猫男爵をやっていた男が紅白の司会。大出世です。

 今年に入って「TVer」で『クイズ☆正解は一年後2023』を観ました。回答者として出演されていた有吉さんは、一切手抜きなく全力で番組を盛りあげていました。どんな番組でもどんな立ち位置でも真摯に取り組む有吉さん。頭が下がります。そりゃあ~紅白の司会も任されます。

 広島の星です。