「アホの坂田」といわれる坂田利夫は、本当はアホではない

 ChatGPTの弱点は事実と違うことを本当のことのように生成する、とうのがあります。そのほかにも「笑い」が弱いですね。「人を笑わせるために必要なことはなんですか?」と聞くと的確な説明がありますが、「笑い話を一つお願いします」と何度聞いても、帰ってくる答えは笑えませんでした。

 チャンス大城が書いた『僕の心臓は右にある』をこのあいだ読んで大笑いしました。言葉だけでも人を笑わせることができるのです。チャンス大城の味わい深くコクのある笑いが生み出される原点が分かりました。

 人を笑わせるためには知性、感性、経験、人を笑わせたいという思いなど様々な要素が必要です。アホは人から笑われることがあっても、人を笑わすことはできません。人工知能が単独で人を笑わせるようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。

 もしかしたら明石家さんま松本人志坂田利夫の過去の言動が入力された必笑人工知能搭載ロボット「アホの松本さんま」が、そのうちできるかもしれません。

 ※2023年3月13日に記事の内容を書きかえました。